ボリショイ・バレエ「ドン・キホーテ」の感想です。(12月3日/東京文化会館)
2007年9月のマリインスキー・バレエ&ボリショイ・バレエ合同ガラ公演で、ドン・キホーテ/第3幕のパ・ド・ドゥにマリーヤ・アレクサンドロワ(キトリ)とセルゲイ・フィーリン(バジル)が登場し、アレクサンドロワのかっこ良さが大変印象に残ったので、同じキャスティングであったボリショイ公演を売り出し同時に買った。その後、2回の配役変更で、バジルはドミトリー・ペロゴロフツェフになったが・・・。アレクサンドロワが予定通り出演してよかった。そもそも平日公演で行かれるか心配だったけれども無事鑑賞できた。 開演前に、年内でボリショイを退任するラトマンスキー芸術監督からお話が少々。王子王女ものでなく、民衆が主体の「ドン・キホーテ」は、(帝都であったペテルブルクよりも)モスクワで人気の演目らしい。150年間ロシアで踊り続けられ、ボリショイでは「モスクワ・スタイル」ともいうべきダイナミックな踊りが見どころ。振付をしたプティパは、「ドン・キホーテ」に出演するためにロシアにやってきたそうだ。 アレクサンドロワ。第一幕より(Photo: Alexandra Kocitsina) 2幕目の優美な夢のシーン、きれいでした。 踊りがよくついていけるなぁと感じるほど音楽がスピーディー。闘牛士たちのシーンではマントをハイスピードでそろってくるくる回す。闘牛士の筆頭?を演じていた端正なアンドレイ・メルクーリエフ、ロマの踊りを情熱的に踊ったアンナ・アントロポーワが印象に残った。とはいえ、どの出演者も実にたいしたものです。 楽団も合わせ大勢の所帯のせいか料金もそれなり。他の演目までなかなか手が出ない。 日本初演の「明るい小川」はどんな感じだろう。
by itsumohappy
| 2008-12-07 23:10
| 演劇
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