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2008年 10月 06日

北オセチア国立舞踊団「アラン」公演

d0007923_0102999.jpg北オセチア・アラニア共和国から初来日した国立アカデミー民族友好勲章舞踊アンサンブル「アラン」の紹介と公演の感想です。ロシア文化フェスティバル2008の招待で観て参りました。(10月1日/関内ホール)

舞踊団の名前「アラン」は、イラン系遊牧民アランのこと。アランは、紀元前4世紀、スキタイを滅ぼして南ロシア草原を占拠したのち北カフカスの山地に移動した。4世紀後半、ヴォルガ川を渡って移動してきたフン(匈奴)に圧迫され消滅。北オセチアの主要民族、オセチア人はこのアランの後裔と言われている。公演のパンフレットによれば、アランという言葉には、勇猛な「侍」のイメージがあるそうだ。

「アラン」は、1938年に設立され、カフカスに昔から伝わる民族舞踊をレパートリーにしている。ロシアで一、二を争う実力で、57年から今日まで45カ国で公演を行っており、国内外で数々の受賞歴があるとのこと。

d0007923_0144535.jpg鑑賞していて、コサックダンスのような動きだと思ったが、オセチア舞踊の影響を受けてできたのがコサックダンスであると知った。男性の踊りは、地面を踏み鳴らし、腕は水平に素早く動かすタイプが主体。静かな踊りでは、ブーツを履いた足先を、内側に折り曲げて立つのがめずらしい。このつま先使いは、男性の忍耐強さを表すのだそうだ。衣装にはナイフがはさんであることが多い。ナイフを使ったパフォーマンスも特徴のひとつ。

女性の踊りは、ゆったりとして優雅。ロングドレスに長いおさげ髪で、ベールのついた帽子を被った頭を静止させて舞台をすすーっとすべるように動く。なんとなくアラブというかトルコというか中近東の雰囲気があった。

民族舞踊の衣装は興味深い。特に「シムド」という伝統の結婚祝いの群舞で、男性の着ていた上着の袖の長さが普通の1.5倍あり、両手からゆらゆらと垂れて動く袖口が何とも面白かった。

勇壮な戦闘舞踏(下:パンフレットより)は、ぶつけ合った刀から火花が散るくらい激しい動きのもので、観客をわかせた。公演ではオセチアの踊りばかりではなく、アルメニア、アゼルバイジャン、ダゲスタン、グルジアの踊りも紹介されていた。
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「アラン」の初来日は、露鵬関の希望で実現したそうだが、不祥事問題がせっかくの公演に水をさし残念。

【参考】
2008年8月22日 毎日新聞
『ロシアを知る事典』(平凡社)
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by itsumohappy | 2008-10-06 00:08 | その他


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