最近の話題から

最近の報道からロシアに関する話題を紹介します。

●プーシキン美術館で「ターナー展」開催へ
モスクワのプーシキン美術館で、11月、イギリスのテート・ギャラリーが所蔵するウィリアム・ターナーの水彩、油彩画等約100点が展示される。ターナーの絵がロシアに出張するのは1975年以来である。

現在、2006年に起きたリトビネンコ氏中毒死事件に端を発した、英露関係の政治的緊張が取りざたされているが、プーシキン美術館の関係者は「テートとは何度も展示会を共催しており、関係が強い。ターナーの絵はやって来る」と語った。

出品予定のひとつ『ノラム城、日の出』。ターナー
の生前には一般に展示されることがなかった絵

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金額は明らかにされていないが、プーシキン美術館史上最高と言われる展示会経費を負担するのは、ロシアの大富豪ウスマノフ氏。今年の『フォーブス』の長者番付で91位(資産93億ドル)にランクされた人物で、イングランドのサッカーチーム「アーセナル」の共同オーナーとしても有名。07年9月、オークションに出品されたロストロポーヴィチ夫妻の美術品を7,200万ドル以上で一括購入後、政府に寄贈(献上?)して話題を呼んだ。ちなみに450点にのぼるそれらの美術品は、大統領府の迎賓館、コンスタンチン宮殿に展示される。
【2008年3月26日ロイター、RIAノーボスチより】

●ロシア映画、世界に進出中
2,3年前まではロシア映画は、国外に配給されることはまれだったが、最近は『ナイト・ウォッチ』など30カ国以上に配給され人気を呼ぶ作品も増えてきた。近年ロシアでは、映画産業が盛んになり、海外からの投資や共同制作のビジネスを呼び込んでいる。

先だってのベルリン映画祭で、ロシアの映画配給会社「セントラル・パートナーシップ」は欧州やアジアの13カ国に10本ものロシア映画配給権を売った。
ロシアの映画制作者は、リスク分散のため、より多くの外国人投資家を求めているが、西側は、制作コストやロケーションの面から映画を共同制作するほうに関心が向いている。

しかしながら、ロシアとの共同プロダクション作りについては、法的な面で未整備な部分が多く、またロシアとの映画ビジネスはリスキーであるイメージが強いと西側から指摘されている。
【2008年3月18日ロシア・トゥデーより】

●赤の広場で本格的な軍事パレードが復活
今年の対独戦勝記念日(5月9日)に、赤の広場で、1990年を最後に途絶えていた大規模な軍事パレードが復活する。3月から4月にかけて3回、赤の広場でリハーサルが行われ、8,000人の将兵と100台の戦車等が参加する。本番では、大陸間弾道ミサイルTopol-M、戦略爆撃機Tu-160他が披露され、4000発以上の花火が打ち上げられる。
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パレードの実施には、新大統領が就任する5月に合わせ「強いロシア」の復活を印象付けようというプーチン大統領の意向が反映していると伝えられている。

戦勝記念日のパレードは、スターリンの命令で1945年6月に行われたのが最初である。
【2008年3月18日RIAノーボスチ他より】

●クレムリン、マウス3,200匹を購入
クレムリンの警備当局が、入札で18g以下のメスの白マウスを3,200匹購入する。すでに落札者が決まり、約47万ルーブル(1ルーブル≒4円)が支払われる。クレムリンで、建物を傷めるカラスを追い払うために飼われている鷹の餌にするという説もあるが、関係者は、もっと重要な用途があると語った。ロシアのメディアは、マウスは、有毒物質の実験や毒ガス探知のために使われるのではと憶測している。
【2008年3月14日ロイターより】

●虎がバレエに出演予定
ロシアバレエ史上はじめて本物の虎が舞台に登場する予定。モスクワのサーカスで活躍している虎の「ミラ」が、サンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場(マールイ劇場;帝室劇場として1833年創立)における新版『スパルタクス』のプレミア(4月29日)に出演する。この『スパルタクス』には350万ドルもの予算が投じられ、「バイタリティあふれる男性コール・ド・バレエの全て」がみられるとのこと。同劇場の芸術監督ルジマトフ氏は、「グリゴローヴィチ版以外は忘れられているが、当劇場始まって以来最初の我々自身による『スパルタクス』を上演する」と意気込みを語った。
【2008年3月19日RIAノーボスチより】

●ボリショイ劇場本館、再オープンは2009年末予定
1825年に完成した現在のボリショイ劇場の本館は、壁がひび割れて剥がれ落ちるなど老朽化が進んだため、2005年7月閉館し、ただいま修繕工事中である。約150億ルーブルかけて08年に終了する予定だったが、当初の予想以上に基礎部分が不安定なため、工期が1年遅れることとなった。180億ルーブルに膨らんだ工事予算は全て政府が負担する。09年11月に再オープンし、こけら落としは『ルスランとリュドミラ』の予定。

工事中の本館(Denis Sinyakov / Reuters)
d0007923_244062.jpg 2009年1月からユーリー・ブルラカ氏が芸術監督に就任する。アレクセイ・ラトマンスキー現監督は、振付の仕事だけに専念したい意向だそうだ。また、現在81歳のユーリー・グリゴローヴィチ氏(ボリショイバレエ『スパルタクス』を振付けした)がボリショイに復帰する計画があるとも伝えられている。

【2008年2月4日、3月4日モスクワタイムズより】
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by itsumohappy | 2008-03-27 02:09 | ロシア
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