最近の話題から

最近の報道から、今回はサハリンに関するものを選んで紹介します。

●樺太の思い出アルバム製作します
札幌の写真専門誌「フォートほっかい」は、北海道・サハリンの文化交流の一環として15年前から年1回、札幌とサハリンで交流写真展を開き、04年からはロシア語の日本写真・映像情報誌(下)を発行している。

 雑誌Фото на Сахалине 第1号
d0007923_18133413.jpg
長年の活動に対して、この度ロシア側から、何か写真を通じた事業に協力したいという申し出があり、サハリン州写真芸術家協会の写真家達と「旧樺太想い出アルバム製作実行委員会」を結成した。雑誌発行人の片山氏は、以前から個人的な範囲で、元樺太在住者に故郷の写真を撮ってあげていたが、個人の力では限界があった。

樺太からの引揚者は40~50万人。死ぬまでに故郷を見たいという人は多いが、ビザ・言葉・外国人料金(ユジノサハリンスクに5日滞在すると、交通費等含め20万位かかるそう)等々などの問題で、高齢の年金生活者には渡航は難しい。北海道在住の引揚者より関東・関西・九州の引揚者達の方が、望郷の想いが特に強いそうだ。そこで、サハリンの写真家達の協力を得て、樺太時代の住所をもとに地名を調査し、街並みや家のあった場所を撮影してアルバムを実費程度で作るという。

料金等詳しくはこちら。↓ ユジノサハリンスク近郊の場合で3万5千円(写真30カット)。
d0007923_2171535.jpg

【2007年1月5日北海道新聞より】


●サハリン州政府、領土問題の冊子を刊行
札幌から飛行機で1時間半のサハリン島。宗谷岬から43km、晴れた日は南端が見えるという。サハリン島は、クリル諸島(千島列島&北方領土)とともにロシア極東地区サハリン州(Сахалинская область)に属す。

在ユジノサハリンスク日本総領事館によると、サハリンでは通年、北方領土返還反対キャンペーンによる対日強硬論が主張されている。現州知事は、「露日経済関係の発展」を課題とし、領土問題は中央の専権事項とする姿勢を示しているが、2月7日の「北方領土の日」での日本領事館前での州民の抗議集会は恒常化し、州議会による抗議決議等も繰り返し行われているらしい。

06年8月、州政府は、「北方領土と北海道間の国境は、第二次世界大戦の結果確定済み」と主張する領土問題の冊子「日ロ関係におけるクリール諸島」(右)d0007923_18171933.jpgを州としてはじめて発行した。日本と関係のある企業や民間団体に配り、日本語版の作成も検討中とのこと。05年12月にロシア政府が承認した、「クリール発展計画」(07年~15年の間に約179億ルーブルをクリール発展のために投入する計画)を受けて、サハリン、クリール地方では経済発展への期待が高まっており、領土返還への反発が背景にあるのではと伝えられている。

 97年に制定されたサハリン州旗
d0007923_1818362.jpg


【2006年8月9日北海道新聞より】


●サハリン州立博物館、日本の協力で屋根瓦葺き替え
サハリンに残る日本建築のひとつ、ユジノサハリンスク(旧:豊原市)のサハリン州立博物館は、昔の樺太庁博物館。1937年、当時樺太地方最大の地方財閥だった「遠藤組」が建設工事をした。
築後約70年で老朽化したため、07年春にまず屋根瓦が葺きかえられる予定である。瓦は、愛知県三河の三州瓦で、サハリンで製造されていないため、「遠藤組」の関連会社だった「伊藤組土建」(札幌)が調達に協力することになった。
「伊藤組土建」は、北海道拓殖銀行大泊(現:コルサコフ市)支店も手がけた道内でも歴史ある建設会社である。

05年、独立行政法人万博記念機構(国内外の文化交流を援助している)から1,400万円の助成金が支給されることになり、瓦の葺き替え工事が可能となった。
博物館全体の改修には最低8,000万が必要。

 サハリン州立博物館(写真:伊藤組土建
d0007923_18194723.jpg

【2006年10月3日北海道新聞より】
[PR]
by itsumohappy | 2007-01-14 18:28 | ロシア | Comments(2)
Commented by へいたらう at 2007-02-11 09:32 x
初めまして。
コメントありがとうございました。

興味深く、読ませて頂きました。
私も、現代のロシアには、ある意味、非常に興味を持っています。
睨んでいるのか、笑っているのか・・・。
こういうのは、いくら、マスコミが発達しても、現地に行ってみないとわからないことがあるもので、機会が有れば、是非、足を運んでみたいと思っているのですが・・・。
Commented by itsumohappy at 2007-02-12 22:27
こんばんは。ロシア・・なぞですね。広大な、多民族国家という時点でもう日本人の想像を超えます。アメリカと違ってニュースが少ないし。いろんな複雑なものが混沌と存在するイメージです。

「・・・帰国者たちは、ロシア人は個人的には実にいいが、何か権限を持つと始末が悪くなると言っている」←これ、引揚者に取材した56年当時の新聞記事からです。
<< 大鵬とロシアとの絆 日本の守護聖人 >>