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マースレニッツァとブリヌイ

マースレニッツァ(Масленица)はバター週間という意味で、復活祭前の40日間の大斎(カトリックで言う四旬節。キリストの40日間の断食より由来。この期間は肉、魚、卵、乳製品などを食べないことになっているそう。)に入る前に行われる。春を迎えるお祭りで、冬の象徴であるわら人形を燃やし、太陽のシンボルであるブリヌイ(блины:блинの複数)を食べ、歌い踊るのがロシアの伝統。
2月27日から3月5日まで、モスクワの聖ワシリー聖堂広場で「大マースレニッツァ」のお祭りが行われた。(2006年2月28日イタル・タス通信)

ブリヌイはクレープのようなもの。ただ、砂糖はほとんど入れない。重曹やドライイーストでふっくらさせる。ロシア語講座のテキストにも作り方が出ていたので、作ってみた。

【材料】  これで直径20数センチのものが10枚ちょっとできる。
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ふるった小麦粉 2カップ
牛乳        2カップ
ヨーグルト    2カップ
卵         2個
塩小さじ     2分の1
重曹       小さじ1
酢         同上
砂糖       大さじ2分の1 (なくてもよい。)

*牛乳、ヨーグルト、卵を混ぜ小麦粉を加える。
*重曹は酢で溶かしたあと砂糖、塩とともに上の材料に加えて10分ほど置いてから焼く。
家にあるフライパンを総動員するとできあがりも早い。

マースレニッツァとブリヌイ_d0007923_2204215.jpgПервый блин комом. (最初のブリン(ブリヌイの単数)は塊になる:最初は失敗がつきもの)というロシアのことわざ通り、1枚目の惨状・・・ひっくり返したら割れてぼろぼろ。何枚も焼くのがかったるいと思ってタネを入れすぎたのが一因。


マースレニッツァとブリヌイ_d0007923_2213036.jpg2枚目(左)。少しましになる。 3枚目(右)。もう立派なものよ。





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できあがり。ブリヌイの周りに右からサワークリーム、カットフルーツ、生クリーム、ブルーベリージャム、くるみとレーズン、はちみつ。
これらを上に適当にのせてくるくる丸めて食べる。3枚も食べるとお腹いっぱいになる。ロシアでは、キャビアやイクラも巻くらしい。生地はヨーグルトを使っているのでさっぱりした風味があってよい。現地の写真を見ると、皿にどっさりとタワーのようになっているが、かなりの枚数を焼かないとそうならない。重ねていくと下のほうがしめっぽくなる。

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今日3月5日のモスクワ(ライブカメラより)。聖ワシリー聖堂、赤の広場付近。ほんとに春が来るのか?という寒々した光景。気温は、-2℃~-10℃。
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by itsumohappy | 2006-03-05 22:36 | ロシア
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