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ペテルブルクの氷の宮殿

ペテルブルクの氷の宮殿_d0007923_23193435.jpgサンクトペテルブルクの中心、エルミタージュ美術館そばに観光用に氷の宮殿ができた。(2006年2月15日朝日新聞ほか)
広さ100㎡で高さ6m、テーブル、椅子、鏡、ベッド、食器など全部氷だそうで、おとぎの国の宮殿のようだ。
モデルになったのは、1740年に、女帝アンナ・イワノブナ(ピョートル大帝の異母兄の娘。ドイツ貴族に嫁ぎその後未亡人となったが、ピョートル2世の死後帝位を継承)の治世10年とトルコとの戦いに勝利したのを記念してつくられた氷の宮殿。女帝を楽しませるため、氷の館や彫刻がネバ川に沿ってひとつの町のように作られた。しかしアンナは同年死去した。

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   (Novosti、AP、BBCより)
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今回登場した宮殿は、市内の湖の氷を3トン以上使って3週間がかりで制作。2月8日のオープニングではマイナス20度のなか花火やファッションショーが行われ、またバレンタインデーには新婚さんが招かれたそうな。入場料は150ルーブル(約600円)。3月10日まで。行ってみたいけど寒そうだ。


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ペテルブルクの氷の宮殿_d0007923_23234657.jpgアンナ・イワノブナ(1693-1740) ロマノフ朝8代。 
ドイツからきたこの女帝、あまり教養のある君主ではなかったようだ。退屈なときに歌わせるため、常に女官を寝室そばに侍らせていた。あるとき女官の姉妹に夜中中歌わせ、女官が疲れたからやめたいと訴えたのに激怒して、叩く罰よりもつらい洗濯労働を1週間させたというエピソードがある。
by itsumohappy | 2006-02-18 23:43 | ロシア
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