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2007年 11月 04日

日露友好 ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏プロジェクト

ショスタコーヴィチの15の交響曲全てを井上道義氏が指揮する公演が開催中。(於:日比谷公会堂(東京)12月9日まで)
4日の公演(5番と6番:サンクトペテルブルクアカデミック交響楽団)の感想です。

d0007923_2336496.jpgショスタコーヴィチ。作品が多くて何を聴いたらよいかよくわからない。TVでやっていたバレエ音楽「ボルト」もよくわからなかった。私の場合聴いたことがあるものの方がずっと少ないが、ショスタコーヴィチは聴いて癒されるとかそういうイメージは持っていない。すごく疲れるとか暗いとかそういうイメージだ。

井上氏は、知識のある人もない人も先入観なしに気軽にもっとショスタコーヴィチに接してほしいという願いをお持ちで、このプロジェクトは料金3千円、採算度外視での取り組みである。演奏会場として氏が選んだ日比谷公会堂という場所もすごい。「東京市」がそこにだけ残っているような今時ない建物である。かつて浅沼稲次郎が倒れた舞台。ショスタコーヴィチの7つの交響曲がここで初演されたそうだ。

で、5番と6番。5番は、「絶対に革命と呼ぶな。」と井上氏がコメントしている。スターリンの大テロル時代のさなか、「ムツェンスク郡のマクベス夫人」、「明るい小川」で批判を受けたショスタコーヴィチが生死をかけて作ったのが5番という。
時代背景から言って「体制礼賛」と聴くものなのだろう。音は多彩というか派手というか洪水というか。壮大なやけを起こしているように感じるところもある。さぁこれでドーダ!(スターリンさまよ!)みたいな。えー、すごく疲れました。やはり生演奏の迫力は違います。私がいた前から15列目は少し近くて、音がストレートにがんがんきた。1番前だと死ぬでしょう。2階の方がよいと思う。
6番は5番に比べればぐっと大人しく、聴きやすかった。最初の方はゆったりと構えていて気が遠くなったが、そのうち、革命の歓びは忘れていないぞとばかりのにぎやかさもしっかりあった。

ロシアの楽団にはなんだかいろいろあるようだが、サンクトペテルブルクアカデミック交響楽団はダイナミックな演奏でよかったです。

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日比谷公会堂
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日本で最初の公会堂建築で、東京で唯一の音楽ホールだった。最近は専ら講演会が主な用途となっている。安田財閥創始者安田善次郎の寄付により、1929年建設された。設計は佐藤功一。
古い施設なので、ちょっと動くと椅子はきぃきぃ鳴き、座席幅も狭いです。
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by itsumohappy | 2007-11-04 23:46 | 音楽 | Trackback(1) | Comments(2)