昨秋、モスクワ旅行の際観た「白鳥の湖」は、バルコニー席で舞台が半分見えないわ2幕で終わってしまうわで納得がいかなかったので、仕切り直しが必要と思っていたところ新聞などでレニングラード国立バレエの公演を知り、年末に半額優待(¥13,000→6,500)のチケット買って7日に行ってきた。一応S席だったから当たり前だが舞台はちゃんと見えてよかった。
バレエは見慣れていないし、踊りの知識もないので、専門的な見方はできないが、とにかくすご技に感心してしまう。手足の動きの美しさ、優雅さは究極の身体表現と言える。 物語の最後は、主人公2人の愛で魔法が解けてハッピーエンドになるものだとばかり思っていたが、この公演(「白鳥の湖」を有名にしたプティパ、イワノフ振付版を元にした演出)では最後、2人は湖の奥に消えてしまい(心中?だ)、白鳥部隊が嘆き悲しむようにゆらめいて終わった。ハッピーエンドの振付もあるようだが、原典は違うそうだ。 オデットを演じたペレンちゃんは可愛くメイク顔はペネロペ・クルスを細くしたような感じ。バレエ用語で何て言うのかわからないが、筋肉の震えみたいな足の小刻みな動き、連続の回転技がすごい。また、30数人の白鳥の群舞が、首の動きひとつから実にぴたーっとそろっていてきれい。白鳥がもっといっぱいいたらよかったのになー。 しかし、会場のだだっ広さに比べて舞台は案外小さく、それ位の数にしざるをえない。無機質な空間の中のごく一部に夢の世界が現われたという感じだった。 主役を演じた2人 イリーナ・ペレン、ミハイル・シヴァコフ 会場でもらった配役表の紙には、「レニングラード国立バレエ」と「白鳥の湖」の間に小さく「ムソルグスキー記念」と書いてあり、ん?と思ったら、ロシアでは「ムソルグスキー記念サンクトペテルブルク国立アカデミー・オペラ・バレエ劇場」のバレエ団、なのだ。なんと今回16回目の来日で、日本では昔から馴染んでいる名称で公演しているのだろう。 バレエ団の本拠地、ミハイロフスキー劇場の内部 この劇場は、1833年に、マリンスキー、アレクサンドリンスキーに続く3番目の帝劇として作られたミハイロフスキー劇場が前身。バレエ団の得意演目はクラシックだそう。来年の公演では「くるみ割り人形」でも見ようかな。 チャイコフスキーが「白鳥の湖」の着想を得たと言われる モスクワのノヴォデヴィッチ修道院の庭
by itsumohappy
| 2006-01-08 22:56
| 演劇
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