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2005年 12月 11日

チェーホフ4大戯曲

d0007923_21202462.jpg誰もが多分名前は知っているロシアの作家・劇作家、チェーホフ(1860~1904)。
でも何読んだっけ。「桜の園」、映画にもなった「犬を連れた奥さん」とかは読んだ気がするが。

TVロシア語講座でモスクワのマールイ劇場のことが出てきて、「かもめ」の有名な1シーンをやっていた。
   Я чайка...Не то. Я актрйса.
  (私はかもめ。いえそうじゃない。私は女優だわ。)
昔の女性宇宙飛行士テレシコワの「私はかもめ」はここから来ているのかな。

1896年から1904年にかけて書かれた戯曲「かもめ」、「ワーニャおじさん」、「三人姉妹」、「桜の園」がチェーホフの4大戯曲。比較的新しい訳で読んでみた。
共通するテーマは人生の困難さ。苦境を如何に乗り越えるか。運命に果敢に立ち向かう者もいれば、苦難を乗り越えられず自滅する者もいる。生きるのは苦しい、でも必死で働いて生きるのだ、といった台詞があちこちに出てくるのだが、作家の訴えたメッセージは100年経っても十分現代社会に通じるものだ。人生とは何ぞや、というテーマは永遠だなー。

ロシア文学の伝統のひとつと言われるのが、強い女と弱い男のストーリー。「かもめ」はそれにあてはまっている。「ワーニャおじさん」もそうかも。「ワーニャおじさん」では人生の理不尽さ、不公平さが描かれているところが気に入った。能天気な幸せ者に生活をかき乱され、必死に彼らを支える者のほうは何だか報われない、って今日でもよくある話ではないか。

「三人姉妹」、「桜の園」は没落した知識階級、有産階級を描く。農奴制とかブルジョワの台頭による貴族の没落とか当時のロシア社会の背景がわかるとより理解が深まるかも。

チェーホフは貴族の生まれではなく、父親は雑貨商、祖父は元農奴だった。奨学金を得てモスクワ大学医学部を出、医者になった。破産した家のために小説を書きまくり親兄弟を支えた。
チェーホフ全集の細目を見てみるとものすごい量の短編小説を書いている。
結核を病み44歳で亡くなった。伝記を見ると妹が大好きだったそうだ。今で言う妹萌え?

戯曲を読むとやはり舞台が見たくなる。去年はチェーホフ没後100年ということでいろいろと催し物があったようだが、普段でも古典ということでたまには上演されているのかなぁ。
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by itsumohappy | 2005-12-11 21:34 | 文学・本 | Trackback | Comments(0)
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